雪が降る町~追憶のletter~
「どんだけ自信過剰だよって思ったよ、私。まぁ…佐野さんの話の時も自信なきゃあんな言い方しない―――」
「佐野さんはちゃんと断ったよ」
晶が靴を見て小さく蹴るような真似をしながら歩いていたら、立ち止っていたらしい快斗の背中に顔がぶつかってしまった。
「ん」
快斗のその合図は、“手を出せ”って合図。
晶は黙ってそーっと手を差し出すと、快斗の手が晶の手を包んだ。
「“自信過剰”ね―――だって最大のライバルは一人だけだったから」
「誰?最大のライバルって」
「10年前の差出人《オレ》」
晶の歩幅に合わせるように歩く快斗が晶の顔を見て勝ち誇ったような笑顔を向けた。
晶はそんな快斗をみて、どうしようもなく自分の胸が高鳴るのに気付いたのは少し後。
「佐野さんはちゃんと断ったよ」
晶が靴を見て小さく蹴るような真似をしながら歩いていたら、立ち止っていたらしい快斗の背中に顔がぶつかってしまった。
「ん」
快斗のその合図は、“手を出せ”って合図。
晶は黙ってそーっと手を差し出すと、快斗の手が晶の手を包んだ。
「“自信過剰”ね―――だって最大のライバルは一人だけだったから」
「誰?最大のライバルって」
「10年前の差出人《オレ》」
晶の歩幅に合わせるように歩く快斗が晶の顔を見て勝ち誇ったような笑顔を向けた。
晶はそんな快斗をみて、どうしようもなく自分の胸が高鳴るのに気付いたのは少し後。