雪が降る町~追憶のletter~
なんだか反応がおかしい。
自分の思ったような反応じゃない―――。
俺の頭にそんな疑念が湧いたときに晶がまたぽつりぽつりと言葉をつなげる。
「――は、初めて貰っちゃった…」
「…なにを」
「ら、らら…ラブレター…?」
さっきよりさらに顔を赤くして消え入るような声で晶は言った。
俺はそれを聞いて眉間にしわを寄せる。
それは、誰から?
俺からのならそんな風に俺に言ってくるか?
まさか、このタイミングでどっかの誰かも同じことをしてたのかと思った俺はつい問い質す。
「―――誰からだよ?」
すると晶は浮かれていたような表情から、ふっと視線を下に落としてばつが悪そうに口を開いた。
「……わからない…」
「……はぁ…?」
なんだそりゃ!
晶もそれ以上なにも言おうとしない俺は自分のあの手紙を出した所から書いていた時までを巻き戻すように回想した。
――――お、俺!!