雪が降る町~追憶のletter~
「来いよ」
「え?」
冷たい風が舞う中で聞こえた快斗のほんの一言。
だけどそれは信じ難い言葉で…
晶が戸惑っていると、急かされるようにさらに快斗が言葉を繋げる。
「おい、早くしろ!」
「だ、だって…」
「そこになんか台があるだろ」
そう言われて自分の足元から横に視線を動かすと、確かに使われていないカラーボックスが横たわっていた。
そしてまた快斗へと視線を戻すと快斗は冗談でもなく本気で言っているのがわかった晶は言われるがままにそのカラーボックスに足を乗せ、柵に片膝を乗せ掛けるが・・・