雪が降る町~追憶のletter~
あまりに動揺していてちゃんと見ていなかったが快斗の隣にいる女の子は小柄で晶よりも少し小さく、ふわりとした栗色の髪が肩のあたりで揺れていてとても可愛らしかった。
顔も小さくて、大きな目がひと際目立つ。
(色白··お人形みたい)
相変わらずだんまりの晶を横目に、快斗が美久に晶を紹介した。
「彼女は結城晶。中学まで一緒だったんだ」
「そうなんですか。じゃあ幼馴染?」
「まあそんなとこ」
にこにこと純粋な目で快斗と話をしている美久を見て、晶は言いようのない思いにかられ、笑顔を作ることで精いっぱいだった。
「桜井くん、そろそろ時間が···」
快斗の腕にそっと触れて久美はそう言うと快斗も腕時計を見て慌てて真田らに頭を下げて行った。
久美はずっと口を開かなかった晶に軽く会釈をして、快斗のあとを追いかけるように去っていった。
顔も小さくて、大きな目がひと際目立つ。
(色白··お人形みたい)
相変わらずだんまりの晶を横目に、快斗が美久に晶を紹介した。
「彼女は結城晶。中学まで一緒だったんだ」
「そうなんですか。じゃあ幼馴染?」
「まあそんなとこ」
にこにこと純粋な目で快斗と話をしている美久を見て、晶は言いようのない思いにかられ、笑顔を作ることで精いっぱいだった。
「桜井くん、そろそろ時間が···」
快斗の腕にそっと触れて久美はそう言うと快斗も腕時計を見て慌てて真田らに頭を下げて行った。
久美はずっと口を開かなかった晶に軽く会釈をして、快斗のあとを追いかけるように去っていった。