雪が降る町~追憶のletter~
「・・・女子?」
「んなわけねーだろ」
「本当?」
「なにその修学旅行みたいなノリ」
面倒臭そうに笑う快斗だったが晶は半ば本気でそんなことを聞いていた。
ただ、なんとなく。
そう自分では思って――。
「かっ快斗は、今彼女とかいないの?」
そして次に勢いで聞いてしまったのがこれ。
そんなこと聞いてどうするんだとすぐに自分で自分を問い詰めるが後の祭り。
晶はすぐに答えない快斗を見ることが出来なくてただアルバムに目線を落としていた。
“いない”と言われれば疑って、“いる”と言われれば―――・・・
「晶は、彼氏いないの?」
まさかの質問返し。
(しかも自分は答えないっていう卑怯な・・・)