雪が降る町~追憶のletter~
*
「あっ…お待たせしてすみません」
「ああ!結城さん!」
晶は先に待ち合わせ場所にいた真田を見て慌てて残りの距離を駆けた。時計を確認してみると時刻は待ち合わせした時間より15分ほど早い。
「は、早いですね!もしかしてかなり待たせてしまいましたか?」
「いや。職業病かな。営業は時間守らないとね!だから気にしないで」
休日にプライベートで会社の男の人と会うなんて晶は今までになかった。
正確にはこんな正式なデートをしたことがない気がする。
「どこか、行きたい場所はある?」
「え?いえ、特には」
「じゃあ···いいかな?」
いつもと同じ爽やかな笑顔を向けられて、気遣いをしてくれる。
だけどいつもは会社で、スーツで、先輩で。
それが今は外で、ジーンズにコートで、先輩には変わりはないけれど少し距離が近い気がしてしまう。
「あっ…お待たせしてすみません」
「ああ!結城さん!」
晶は先に待ち合わせ場所にいた真田を見て慌てて残りの距離を駆けた。時計を確認してみると時刻は待ち合わせした時間より15分ほど早い。
「は、早いですね!もしかしてかなり待たせてしまいましたか?」
「いや。職業病かな。営業は時間守らないとね!だから気にしないで」
休日にプライベートで会社の男の人と会うなんて晶は今までになかった。
正確にはこんな正式なデートをしたことがない気がする。
「どこか、行きたい場所はある?」
「え?いえ、特には」
「じゃあ···いいかな?」
いつもと同じ爽やかな笑顔を向けられて、気遣いをしてくれる。
だけどいつもは会社で、スーツで、先輩で。
それが今は外で、ジーンズにコートで、先輩には変わりはないけれど少し距離が近い気がしてしまう。