雪が降る町~追憶のletter~
晶もゆっくりと真田について歩くようにして外を眺める。
外の景色はいつも見なれている筈の大通とはまた違って見えて、新鮮だった。
真っ直ぐに続いている公園には噴水や花壇が見える。
けれどどちらもこの冬には閉鎖されていてどこか淋しげな景観でもあった。
「地元だと、“いつでもこれる”って思いから全然来ようとしなかったりするんですよね」
「あーわかる!オレもそうだ!東京タワーなんて登ったこと小学校の遠足くらいしかないし」
「東京タワーだとまたこことは違った景色を楽しめそうですね」
晶は窓に軽く手をついて立ち止まる。
視界に入る、あの噴水。
今あそこに立っている人が昔の自分に思えてしまう。
ああいう風にこんな寒空の中待っていた。
街中のイルミネーションが唯一自分をあたためてくれていた気がする――。
「夜のテレビ塔も綺麗だよね」
外の景色はいつも見なれている筈の大通とはまた違って見えて、新鮮だった。
真っ直ぐに続いている公園には噴水や花壇が見える。
けれどどちらもこの冬には閉鎖されていてどこか淋しげな景観でもあった。
「地元だと、“いつでもこれる”って思いから全然来ようとしなかったりするんですよね」
「あーわかる!オレもそうだ!東京タワーなんて登ったこと小学校の遠足くらいしかないし」
「東京タワーだとまたこことは違った景色を楽しめそうですね」
晶は窓に軽く手をついて立ち止まる。
視界に入る、あの噴水。
今あそこに立っている人が昔の自分に思えてしまう。
ああいう風にこんな寒空の中待っていた。
街中のイルミネーションが唯一自分をあたためてくれていた気がする――。
「夜のテレビ塔も綺麗だよね」