雪が降る町~追憶のletter~
4.二人のオトコ
*
「何か、あった?」
少し昼時をずれた時間に2人はスープカレーの店に入った。
地元ではないはずの真田のオススメの店らしい。
営業である彼ならば、色々な情報を仕入れられて、地元の人間より詳しいのかもしれない。
アジアンテイストの店内とスパイスの香りが漂う店内で、晶は水の入ったグラスを前に一息ついていた。
そんなときに急に真田のその質問。
「え?」
「…いや、なんか時々なにか考えているようだから」
それは晶の悪い癖とでも言おうか。
どうしても大通の、しかもあの噴水広場を見てしまうと脳内タイムスリップしてしまうらしい。
「あ···すみません」
「もしかしてこの前の朝も同じこと考えてたのかな?」
(この前の朝····)
「あっ··」
それはまた違うことを考えていた。
晶はそれを思い出すとまた気まずくて少し俯いた。
「何か、あった?」
少し昼時をずれた時間に2人はスープカレーの店に入った。
地元ではないはずの真田のオススメの店らしい。
営業である彼ならば、色々な情報を仕入れられて、地元の人間より詳しいのかもしれない。
アジアンテイストの店内とスパイスの香りが漂う店内で、晶は水の入ったグラスを前に一息ついていた。
そんなときに急に真田のその質問。
「え?」
「…いや、なんか時々なにか考えているようだから」
それは晶の悪い癖とでも言おうか。
どうしても大通の、しかもあの噴水広場を見てしまうと脳内タイムスリップしてしまうらしい。
「あ···すみません」
「もしかしてこの前の朝も同じこと考えてたのかな?」
(この前の朝····)
「あっ··」
それはまた違うことを考えていた。
晶はそれを思い出すとまた気まずくて少し俯いた。