雪が降る町~追憶のletter~
第四章
1.運命の日曜日
*
翌日日曜日
晶は仕事の日と同じく朝早く目覚めていたが、カーテンを開けずにいた。
正確には“開けられずに”いた。
布団に潜ったまま携帯をおもむろに手に取り見てみる。
【今日は楽しかったよ。ありがとう。また今度どこかへ行けたら嬉しいです。おやすみ。
真田 】
昨夜真田から来たメールだ。
勿論、昨日のうちに当たり障りのない返信はしている。
“また今度”
その文面を見て溜め息が出る。
真田を嫌いなわけじゃない。むしろいい人だと思う。
でも好きかと言われたら即答出来ない自分がいるのは事実だし、何より····昨日快斗に言われた言葉が未だ胸の奥に突き刺さったまま。
「だめだ···」
翌日日曜日
晶は仕事の日と同じく朝早く目覚めていたが、カーテンを開けずにいた。
正確には“開けられずに”いた。
布団に潜ったまま携帯をおもむろに手に取り見てみる。
【今日は楽しかったよ。ありがとう。また今度どこかへ行けたら嬉しいです。おやすみ。
真田 】
昨夜真田から来たメールだ。
勿論、昨日のうちに当たり障りのない返信はしている。
“また今度”
その文面を見て溜め息が出る。
真田を嫌いなわけじゃない。むしろいい人だと思う。
でも好きかと言われたら即答出来ない自分がいるのは事実だし、何より····昨日快斗に言われた言葉が未だ胸の奥に突き刺さったまま。
「だめだ···」