雪が降る町~追憶のletter~
「実は今日夜メシ快斗でも誘おうか迷ってたんだけど、晶ちゃんも一緒にどう?」
「えっ···」
晶はメニューから視線を外して大地を見た。
多分ものすごい顔をしていただろう、と後で晶は思ったのだけれど、この時はその位驚いて焦ってしまってたのだから仕方がない。
「男2人ってのもね!そうしなよ!」
「いや、でも、ほら。仕事の話とかしたいんじゃないかなぁ···」
「ずっとするわけじゃないじゃん。あ!つーか今から呼ぶか。どうせアイツ寝てんじゃね?」
「え?!」
大地はいつの間にか携帯を手にして、晶がどうにかそれを阻止しようと言葉を出そうとする前に既に電話を耳に充てていて、頭が真っ白になってしまった。
(う、嘘でしょ···)
心の中で、“快斗が電話に出ませんように”と願ったがそれも虚しく、大地が軽快に話し始めてしまった。
あれだけ騒いでいたお腹の虫も、今や気にしていられない非常事態となってしまった。
「えっ···」
晶はメニューから視線を外して大地を見た。
多分ものすごい顔をしていただろう、と後で晶は思ったのだけれど、この時はその位驚いて焦ってしまってたのだから仕方がない。
「男2人ってのもね!そうしなよ!」
「いや、でも、ほら。仕事の話とかしたいんじゃないかなぁ···」
「ずっとするわけじゃないじゃん。あ!つーか今から呼ぶか。どうせアイツ寝てんじゃね?」
「え?!」
大地はいつの間にか携帯を手にして、晶がどうにかそれを阻止しようと言葉を出そうとする前に既に電話を耳に充てていて、頭が真っ白になってしまった。
(う、嘘でしょ···)
心の中で、“快斗が電話に出ませんように”と願ったがそれも虚しく、大地が軽快に話し始めてしまった。
あれだけ騒いでいたお腹の虫も、今や気にしていられない非常事態となってしまった。