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「みあ……」

　ひゅかは、私の手を握った。

「あたしは、ちゃんとみあのこと見てる。あたしはちゃんとみあの気持ちをわかってる。それだけは忘れないで」
「ひゅか……」

　私は、うんと肯いた。

「辛くなったら、いつでもあたしに話してくれれば良いから。ちゃんと受け止めるから」
「うん、ありがとう」

　ひゅかは優しいお姉さんみたいな顔で、ぽんぽんと私の頭を叩いた。


　一緒に陣の部屋で調べ物をしていたときだった。

「ふぁ～眠い～」

　ごろんとソファに横になる。

「みあ、はしたないぞ」
「だって眠いんだもん」

　くるんとソファの上で丸まってると、陣が隣に座った。

「み～あ」
「きゃっ」

　陣が私に抱きついてきた。

「みあって、柔らかくて気持ち良い」
「も、ちょっと離れてよ」
「ん～」

　陣が私の顔をじーっと見て、軽くちゅっとキスをしてから離れた。
　二人きりだと、陣の行動は大胆になる。

「陣……」

　その事にちょっとした嬉しさと、同時に不安も感じる。

「みあと一緒にいると、すごい落ち着く」
「本当？」

　陣が求めるにつられて、私も甘えたくなってしまうから。