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「うん。みあ、大好きだよ」
「私も陣のこと好きだよ」

 私もふざけて陣に抱きついて、軽いキスをした。
 駄目だとはわかっていても、求めてしまうから。

「みあって、本当に可愛い」

 陣はいつも決まってそう言う。私は可愛くなんかないのに。

「可愛くなんか、ないよ」
「ううん、可愛い」

 陣は何やら含んだ顔で立ち上がった。私は訝しげな顔で、陣を見る。

「?」
「みあ、ハグして」
「?」

 言われたとおり、私は陣の首を抱え込むように抱きついた。

「えっ、きゃっ」

 いきなりふわりと背中から抱え上げられて、ソファに押し倒された。

「んっ」

 陣が唇を押し付けてくる。

「ん……んぅ……」

 抵抗、できなかった。
 一時だけでも陣を我が物にしたいという欲求に、負けてしまった。

「みあ……好き……」
「ん……陣っ……」

 陣が狂ったようにキスを落とす。
 陣の手が私の身体をまさぐる。
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