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「ん……ぁうっ……」

 陣の身体が、凄く熱い。
 私に割って入るように足を抱えた陣が、必死に見える。スカートがたくし上げられて、太ももがあらわになった。

「じっ……陣……っ!」

 恥ずかしさから身体をよじるけど、組み敷かれて逃げ出せるはずもなかった。

「みあ……みあ……っ」

 陣が何度も私の名前を呼ぶ。
 陣の身体は驚くほど熱くて、今にも燃えてしまうんじゃないかと思った。

「っ」

 陣が服の上から私の胸に触れる。

「ぁっ……じ……ん」

 ずんっ、と脳みそをかき回されたみたいに、動けなくなった。


 それなのに、私の心はこの状況をどこか冷静に見つめていたんだ。


 震えるような恐怖と、快感。
 陣と、このまま関係を持ってしまうのだろうかという不安。

「みあ……っ」
「っ……!」

 陣の手が下に伸びて、下着に触れた。

「じっ……!」

 くちゅっ

「っ……」

 指を下着の脇から入れられて、ぞくりとした。
 そして陣の指がその、蜜を湛えた場所へと入れられる。
 陣に触れられたという恥辱と、どうにかなってしまいそうな意識。
 陣が私に触れているという、奇妙で確かな感覚。

 それでも、私の心だけは、どこか遠くからこの状況を見ていた。

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