四つ葉の約束。
なんとか間に合ったみたい。
すごい。私ったら、
歩いて20分のところを
走って12分でついちゃった。
おかげで5分も余裕が……。
「夢ちゃん、寝坊? 」
「あはは、うん」
千夏ちゃんの質問に苦笑い。
昔は、もっと
早起き得意だったのにな。
「でも、つかれた~」
「朝から、走ってくるとか
あたしには考えらんない」
千夏ちゃんは笑いながら
そう言った。
私だって、考えらんない。
こんなに寝坊したのは
初めてかもしれない。
「あ、そうだ夢ちゃん。」
「ん? なに? 」
千夏ちゃんの言葉に
返事をしながら
私は鞄の中の教科書などを
机に入れた。