四つ葉の約束。
「……ん~? ゆめちゃん~? 」
まだ少し寝ぼけているのか
ぼーっとしたまま
私を見つめて名前を呼んだ。
「うんっ! はやくあそぼっ? 」
にっこりと微笑んで
俊くんの上から退いて
起こしてやった。
俊くんは「ふぁ~」と
大きな欠伸をすると
タンスの方に向かって
歩き出す。
このとき、
まだ6歳だった私は
俊くんが着替え出すのを
平気で見てた。
俊くんも、気にしてなかった。
「ゆめちゃん。」
「なーに?」
「ご飯食べるまで待っててね」
私が頷いたのを確認すると
俊くんは私の手を引いて
リビングに行った。