君とを繋ぐ約束
「わ、わかってるよッ!!」
「あと、俺がいない間に浮気するなよー。」
笑いながら輝が言う。
「そ、それはこっちのセリフだよー!!」
「ははっ、俺は大丈夫だから。」
輝は笑って答えた。
「輝ー、早くしないとおいてくわよー。」
輝ママの声が聞こえた。
時がたつのはあっという間みたいで、ママたちが待っている場所に到着した。
「あ、先行ってて。あとで行くから。」
輝は輝ママたちにそう言った。
「遅くてもあと15分後には来なさいよー。父さんは一本早い便でもうアメリカに向かってるから。」
「わかった。」
「なら、悠奈ちゃん、元気でね。あと、輝のことよろしく頼むわね。」
輝ママが涙ぐみながら言った。
「えっ、はいッ!!輝ママもお元気で。」
「じゃあまたね。って言っても日本にはちょいちょい遊びに来る予定だけどね。」
「なら、またその時まで元気でいてくださいね。」
「ええ。それじゃあまたね。」
そう言って輝ママは行ってしまった。
「悠奈、笑って…?昨日も言ったけど、俺たちもう会えなくなるわけじゃないんだから…。」
あたしは知らない間に泣いていたみたいで、気づけばもう涙が溢れ出ていた。