君とを繋ぐ約束


「わ、わかってるよッ!!」

「あと、俺がいない間に浮気するなよー。」

笑いながら輝が言う。

「そ、それはこっちのセリフだよー!!」

「ははっ、俺は大丈夫だから。」

輝は笑って答えた。

「輝ー、早くしないとおいてくわよー。」

輝ママの声が聞こえた。

時がたつのはあっという間みたいで、ママたちが待っている場所に到着した。

「あ、先行ってて。あとで行くから。」

輝は輝ママたちにそう言った。

「遅くてもあと15分後には来なさいよー。父さんは一本早い便でもうアメリカに向かってるから。」

「わかった。」

「なら、悠奈ちゃん、元気でね。あと、輝のことよろしく頼むわね。」

輝ママが涙ぐみながら言った。

「えっ、はいッ!!輝ママもお元気で。」

「じゃあまたね。って言っても日本にはちょいちょい遊びに来る予定だけどね。」

「なら、またその時まで元気でいてくださいね。」

「ええ。それじゃあまたね。」

そう言って輝ママは行ってしまった。

「悠奈、笑って…?昨日も言ったけど、俺たちもう会えなくなるわけじゃないんだから…。」

あたしは知らない間に泣いていたみたいで、気づけばもう涙が溢れ出ていた。
< 47 / 62 >

この作品をシェア

pagetop