あなたは『サボり』と言って笑った
2人だけのルール
ある朝、学校に来ると
私の靴がありませんでした
次の次の日、国語の教科書がなくなりました
次の次の次の日、屋上に呼び出されました。
女の子が4人いました。
あなたに近づくなと言われました。
私みたいな、地味な子が近づいたら駄目だと言われました。
次の日、保健室に呼び出されました。
目の前には、いつもより少し怖くて悲しい表情のあなたがいました。
「俺に隠してることある?」
私は、ないよ
と言いました。
じゃあ、
『2人だけのルール』
作るよ。
と、あなたは言いました。
その1、
お互い隠し事をしない
その2、
好きなら好きで良し
「とりあえず、今は2つ。これから増えてく予定だけどいい?」
「いいよ」
そして、あなたは私の手をひいて廊下に行くと
前に私を呼び出した4人が、いた。
私を睨む4人
「俺の大切な人に、手出したら女でも容赦しないよ」