time ~戻れない時間~

「春二!あんなこと大きな声で言わないでよ!」
私は、周りの目を気にしながら春二に話しかける。
ギュッ

「ちょ、ちょっとっっ!」さっきの言葉でかなり恥ずかしいのに何にも気にせず抱き締めてくる春二。
「春二っ!恥ずかしいって!みんな見てる!」一所懸命に彼の胸板を押す。

「知代、ごめんな。遅刻して?久しぶりに知代とデートできると思ったら嬉しくて寝れなかったんだ。ごめんな?」そんなこと言われたら許すしかないじゃんか…ずるいんだから、春二は。私の気持ちをすぐに鷲掴みにする。

「バカ春二、早くデート行こっ」
可愛くて可愛くて彼の手をギュッっと握りしめた。

いつもいつも、私の胸は彼いっぱいで。
彼は私にたくさんなものをくれる。
楽しさ、優しさ、愛しさ、笑うこと

あなたが居るから私は、強くなれる。
あなたが居てくれるから私は、愛しさを知ったの。
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