急性大好き症候群
01.暗闇で出会う
「はあ……」
すっかり日が落ちた闇の中で、あたしは何度目かの溜め息を吐いた。
蘇ってくるのは、昼間見たあの光景。
あたしに気付かずに、去って行く男と女。
あたしが悪い。
あの人を責めてはいけない。
あたしにだって悪いところがあるんだから。
責めたって、何も始まらない……。
『……織。唯織、聞いてんの!?』
突然耳に入ってきた声に驚いて、思わず携帯を手から落としそうになった。
やば……今通話中だった。
帰り道を歩いている時に、親友の美紗(ミサ)から電話がきて、それからずっと話してたんだ。
「ごめんごめん、美紗。ぼーっとしてた」
『……まあ、仕方ないわよ』
美紗もあたしの現状を知っている。
二人で電話越しに同時にため息を吐いた。
すっかり日が落ちた闇の中で、あたしは何度目かの溜め息を吐いた。
蘇ってくるのは、昼間見たあの光景。
あたしに気付かずに、去って行く男と女。
あたしが悪い。
あの人を責めてはいけない。
あたしにだって悪いところがあるんだから。
責めたって、何も始まらない……。
『……織。唯織、聞いてんの!?』
突然耳に入ってきた声に驚いて、思わず携帯を手から落としそうになった。
やば……今通話中だった。
帰り道を歩いている時に、親友の美紗(ミサ)から電話がきて、それからずっと話してたんだ。
「ごめんごめん、美紗。ぼーっとしてた」
『……まあ、仕方ないわよ』
美紗もあたしの現状を知っている。
二人で電話越しに同時にため息を吐いた。
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