急性大好き症候群
制服を着ているし、スクバも肩に掛けて、靴もローファーだから、むちゃくちゃ走りにくい。


男達が何か叫びながらあたしを追いかけてくる。


なんであたしがこんな目にー!


足がもつれて、思わずそばにあった公園に転がり込んだ。


一旦足を止めた瞬間、後ろからいきなり両腕を掴まれた。


「放せっ!」

「そんな口調でも俺達は怖くないよぉ~」


見ると、男二人があたしの両腕を掴んで、さっきあたしの体を触った男があたしの前でニヤニヤ笑っている。


「おとなしくしとけよ? 悪いことはしねぇよ」


こんなことしといてよく言うよ。


女子高生を舐めんな!


あたしは左足で地面を思い切り蹴って、左にいた男の脇腹を思い切り蹴った。


「いでえっ!」

「こ、こいつっ!」


目の前の男があたしの頬を思い切りひっぱたいた。


あたしはよろめきながら右にいた男も同じように脇腹を蹴った。


「この野郎っ!」

「……っ!」


目の前の男に腹を殴られ、あたしは地面に倒れこんだ。


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