急性大好き症候群
「お前高校生だろ? 年頃の女の子がこんな時間にウロウロ歩くなって教わらなかったのか?」
「余計なお世話よ。しかも年上に向かってお前は失礼。太一くん、中学生でしょ?」
「太一でいいよ。何、あんたん家、ここの近所?」
「そうだよ。太一くんの中学の卒業生」
間近でよくよく見ても間違いない。うちの中学の制服だ。
「今は?」
「高二」
「じゃあ俺の二コ上だ」
「え、じゃあ太一くん中三? 中三でこんなに口悪いの?」
「そっちこそ余計なお世話だよ。あんたも家の近くで襲われるってどうなの?」
「し、仕方ないじゃん。そこの通り街灯ないから暗いし。……って、太一くんもこんな時間になんで歩いてんの?」
「俺はコンビニ行ってた帰りだよ」
太一くんがあたしの腕を掴みながら立ち上がった。
「余計なお世話よ。しかも年上に向かってお前は失礼。太一くん、中学生でしょ?」
「太一でいいよ。何、あんたん家、ここの近所?」
「そうだよ。太一くんの中学の卒業生」
間近でよくよく見ても間違いない。うちの中学の制服だ。
「今は?」
「高二」
「じゃあ俺の二コ上だ」
「え、じゃあ太一くん中三? 中三でこんなに口悪いの?」
「そっちこそ余計なお世話だよ。あんたも家の近くで襲われるってどうなの?」
「し、仕方ないじゃん。そこの通り街灯ないから暗いし。……って、太一くんもこんな時間になんで歩いてんの?」
「俺はコンビニ行ってた帰りだよ」
太一くんがあたしの腕を掴みながら立ち上がった。