急性大好き症候群
……またなの?
あたしの視界に写ったのは、あたしからはぐれたはずの美紗が満面の笑みで斜め上を見上げていた。
その視線の先には、ある意味見たくなかったあたしの彼氏。
これはタイミングが悪いと言うべきなのか。
なんで、またあたし達の地元に関係のない裕也がいるのだろう。
二人は体を密着させて、笑い合っていた。
美紗が口を開く。それにつられるように、裕也が笑う。
当然だけど、裕也は私服だった。白のTシャツにジーンズ。
その横で美紗の黄色い浴衣が映える。
その浴衣は裕也のために着てきたのではないかと思わざるを得ないのは、あたしだけだろうか。
頭上で乾いた音が響いた。
あたしの視界に写ったのは、あたしからはぐれたはずの美紗が満面の笑みで斜め上を見上げていた。
その視線の先には、ある意味見たくなかったあたしの彼氏。
これはタイミングが悪いと言うべきなのか。
なんで、またあたし達の地元に関係のない裕也がいるのだろう。
二人は体を密着させて、笑い合っていた。
美紗が口を開く。それにつられるように、裕也が笑う。
当然だけど、裕也は私服だった。白のTシャツにジーンズ。
その横で美紗の黄色い浴衣が映える。
その浴衣は裕也のために着てきたのではないかと思わざるを得ないのは、あたしだけだろうか。
頭上で乾いた音が響いた。