急性大好き症候群
「唯織も飲みなよう~。おいし~よ~」
「飲んでるし……」
「足りない足りない! 今日は泊まってっていいからさあー」
なんでこうなるんだろう。
「太一、中学生でお酒飲むのはやばくない?」
「だいじょーぶ。一つで終わるからさあー」
中学生に酒を飲ませてはいけない。
ていうか、未成年に飲ませてはいけないんですよ。
いつも冷蔵庫に常備してあるからと、太一が部屋に持ってきたのは缶チューハイだった。
さすがに中学生で飲むのはまずいと止めたけど、あたしが太一の腕を掴んだのはチューハイの中身を三分の一ほど飲み込んだ後だった。
中学生だからそれだけですぐ酔っちゃって、今の状況。
あたしは太一に勧められるがままに一口飲んじゃったけど、それだけだ。
「親とねーちゃんが飲むからさ、たまに一口くらい分けてもらってんの」
「だからって、一缶は多いって」
「じゃあ唯織、残りは飲んで」
ずいっと顔の前に差し出されたのは、既に四分の三は太一の胃に入ってしまった桃味のチューハイ。
残りは四分の一。
あんまり飲みたくないんだけど……。
ちらりと太一を見たら、目をわずかに潤ませてこちらを見ている。
なんだその、おねだりするような顔は!
しかも妙に可愛いし!
これで断るのは、すごくかわいそうな気がしてきた。
「飲んでるし……」
「足りない足りない! 今日は泊まってっていいからさあー」
なんでこうなるんだろう。
「太一、中学生でお酒飲むのはやばくない?」
「だいじょーぶ。一つで終わるからさあー」
中学生に酒を飲ませてはいけない。
ていうか、未成年に飲ませてはいけないんですよ。
いつも冷蔵庫に常備してあるからと、太一が部屋に持ってきたのは缶チューハイだった。
さすがに中学生で飲むのはまずいと止めたけど、あたしが太一の腕を掴んだのはチューハイの中身を三分の一ほど飲み込んだ後だった。
中学生だからそれだけですぐ酔っちゃって、今の状況。
あたしは太一に勧められるがままに一口飲んじゃったけど、それだけだ。
「親とねーちゃんが飲むからさ、たまに一口くらい分けてもらってんの」
「だからって、一缶は多いって」
「じゃあ唯織、残りは飲んで」
ずいっと顔の前に差し出されたのは、既に四分の三は太一の胃に入ってしまった桃味のチューハイ。
残りは四分の一。
あんまり飲みたくないんだけど……。
ちらりと太一を見たら、目をわずかに潤ませてこちらを見ている。
なんだその、おねだりするような顔は!
しかも妙に可愛いし!
これで断るのは、すごくかわいそうな気がしてきた。