よその子~自分の子供が愛せなかったら~
「うるさい」

冷たく言い放つと

優子は黙る



お昼になると

優子のおなかの音が聞こえた

「おなかすいたの?」
 
頷くだけで憎たらしかった
 
「ちゃんとこたえないならあげないよ」
 
「おばぁちゃんは、すぐご飯つくってくれるもん」 

なんだコイツ

下出にでてやったら調子乗って

「ならおばぁちゃんにつくってもらえば?」
 
優子とこんな喋ったのは初めてだった
 
しかし喋ったらイライラする

「おばぁちゃんの所いく!!」

家を出て行った

< 54 / 66 >

この作品をシェア

pagetop