私の彼氏は俺様です
急に立ち上がって
あたしの方を向いた陸は
踏んでいた教科書を
あたしの頭に軽く乗せて
「他の子じゃなかったら誰?」
不気味な笑みを浮かべながら
あたしの顔を覗き込んだ。
うぅっ……!しまった。
自分で墓穴掘ってしまった…。
頭に乗った不安定な教科書を
取ってカバンにぶち込んで
陸を少し睨んだら。
「そろそろ白状しろ」
制服のネクタイをグイッと
自分の方へ近づけて
ニヤッと笑った。