私の彼氏は俺様です





◆陸 side




「お願い、行かないで」




飲み物を飲めば少し落ち着くかな

なんて考えた俺がバカだった。




すぐに抱きしめてやるべきだった。

陽菜子が、あんなに震えてたのに。




なんもわかってない自分が

情けなさすぎて。




ごめんな、陽菜子。




「…も、大丈夫…」




小さく言った陽菜子。

『ごめん、泣いて制服ぬれちゃった』

なんて謝ってる陽菜子。




俺に気、使いすぎだろ…。




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