私の彼氏は俺様です
「それでもあんたは
陽菜子に手ぇ出すつもりですか」
陸の胸に顔を預け、
泣きながら陸とコーチの話に
耳を傾ける。
「俺は、外部の人間。
ここのセンセーじゃない」
「それでもあんたは先生だろ」
「恋愛は個人の自由でしょ。
役職に左右されてちゃいい恋なんて
できないと思わない?」
……。
なに、それ。
コーチ…話してることめちゃくちゃだよ。
そう思っていたら、陸は少しだけ
あたしを強く抱きしめた。
「…呆れた。
人にものを教える立場の人間かよ」