私の彼氏は俺様です

っていっても歩道橋だから

辺りもなにも…って感じなんだけどね。




「ほんとだ！いないぃいいぃ！何で！？」


「知らね。ケータイに連絡は？」


「あ、そっか」




あたしは肩にかけていた

カバンの中をかきあさって

ケータイを探しだした。




最近のケータイは薄いから

見つけにくい…っ！




「あ…」


「何だって？」




あたしのケータイを覗き込む陸の吐息が

耳にかかってドキッとする…。



「あんたたちのイチャイチャとか

　見てられないから帰る！

　でも今日は本当にありがとう。

　また明日ね、だって……」


「間宮らしいな」