私の彼氏は俺様です




「ちょっと…外でやめてよぉ…」


「さっき歩道橋で抱きついてきたのは

 どこのどいつだっけ」




ニヤリと笑うその顔は、

まだ何かを企んでるしるし。




「まだ足りない」


「え……!?ちょ」




また陸の顔が近づいてきて…。

あたしはぎゅっと目を閉じた瞬間。




ヴーヴーヴー…

カバンに入れていたケータイが震えた。




「あ……、」


「タイミング悪…」




陸はあたしから離れて

露骨に嫌そうな顔をした。




…そんな顔されましても…。

すいません…、でも、

私にとっちゃナイスタイミングです!




ありがとう、かけてくれた主よ!!




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