今でも君を想う
第一章
ドアを開けるとそこにはいつも君がいた。
「おはよう花恋」
「おはよう」
私は毎朝幼稚園からの幼なじみの太田真咲と登校している。
その、真咲に恋をしている。
「家の中入ってていいって言ってるじゃん」
「だってもしも、花恋が着替えてたらどうすんだよ、そしたら花恋絶対怒るだろっ」
「ちょっと変な事考えないでよ、バカッ」
私は顔が赤くなるのを感じながら、真咲を軽く叩いた。
その真咲を叩いた手が、熱くなるのを感じる。
真咲って名前を呼ぶだけでもドキドキする、私はどうにかなっちゃったみたいだ。