マーメイ ~人魚姫の恋~
悩んだ末私が出した答え。
「んーーーーっ、よし!じゃあ、キースのおじいちゃんのお話聞きたい!!」
前にキースが言ってた、、私とキースを出逢わせてくれた、ペンダントの持ち主。
キースのおじいちゃん。
何故か私は、そのおじいちゃんの話に、興味を持っていた。
「え?じーちゃん?」
キースは軽く目を見開き、驚いた様子を見せた。
それはそうだろう。いきなりおじいちゃんの話を聞かせてくれ、と言ったのだから。
あまりにも唐突な話だ。
「んー、まあいーけど...なに話せばいーだ?」
「えっと、ほら。あのリング、...たしか、キースのおじいさんが初恋の人にに贈ったんだったよね?」
「ああ、そう聞いてる」
「そのお話...なんだか気になって」
「んー、俺もあんまよく知らないんだけどな」
そう言って、キースは少しずつ話し始めた。