マーメイ ~人魚姫の恋~
「マーメイ?どした?気に入らなかった・・・か?」
彼の笑顔を見て、私はどうやら固まってしまっていたようだ。
正式には、見とれていた、かな?
「キース・・・。ありがとう!」
「おわっ!?」
私はなんだかとても嬉しくて、思わず彼をこちらへ引き寄せ、
抱きしめていた。
「あっ・・・。ごめん・・・。」
ふと失礼なコトをしてしまったことに気付いた私は、彼をパッと離した。
「・・・。いやぁ、もう今更だろw」
「あ。」
私は海につかっていたせいで、彼の服を抱きついた拍子に濡らしてしまったようだ。
「・・・濡らしちゃった・・・。ゴメンね・・・。」
私が俯くと、彼は濡れてしまったシャツを脱ぎだした。