マーメイ ~人魚姫の恋~
不敵な笑みを浮かべたキースだったが、
人魚の私に敵うはずもなく・・・。
「キース捕まえたァ!!!」
「!?」
キースはびっくりしたのかこちらを振り返ると驚いた表情をした。
そして彼は水面へと顔を出す。
「・・・・っぷっっはあっっ!!!」
「へへへ~♪追いついたっ!」
「くっそお・・・泳ぎなら自信あったんだけどなあ」
「ふふ、私は人魚だよ?泳ぎなら得意得意♪」
「いつか抜かしてみせるからなっ!余裕ぶっこいてられんのも今のウチだぞ!?」
「うん、楽しみにしてる。いつでもかかってこい!」
私は楽しかった。
私は嬉しかった。
彼が、私に対して普通に接してくれていることが。