学園王子と平凡娘


「あぁ……もうしゃべらないでください!!!!!!葛西先輩のお部屋はどこですか??」


葛西先輩は笑った。


でも、私にはその笑顔が無理矢理作っているものにしか見えなかった。


「………2階だよ………」


「1人で階段降りてきて大丈夫だったんですか???」


「……うん………」


葛西先輩は階段を上るのが本当に辛そうだった。

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