学園王子と平凡娘



アシカのショーがある所に行くと席は既に埋まってしまっていた。


「立ってみるしかないね。」


「はい………」


立って見るのは結構辛いけど、先輩が隣にいるから全然苦じゃない!!!!!


その時、


「あの、これ、アシカのショーですよね??」


先輩の横から女の人の声が聞こえた。


「あ、はい…そうですけ…ど……冬実!?!?!?」


え!?!?ふ、冬実???
だれ!?!?!?


「光!?!?」


「うわー!!!!久しぶり!!!!あっちから帰ってきたんだ??」


「うん!!!!背、伸びたね??」


「当たり前。あれから2年経ってるんだから………」


目の前でわけのわからない話が繰り広げられている。


「せ、先輩??」


「ん??あ、あぁ!!」


「新しい彼女??」


「そう。彼女!!!!かわいいだろ??」


「安斎奈緒です。よろしくお願いします。」


挨拶をした。


「よろしく!!私は、望月冬実。………光の元カノかな??」


「な………おい!!!!!!」


先輩が焦ってる………


先輩、私とつき合うのが初めてじゃなかったんだ…………


そりゃ、そうだよね………
こんなにかっこいいんだもん………


「奈緒ちゃん??今のは………」


私は先輩に笑顔を向けた。


「元カノさんきれいな人ですね!!!!」


ほんと………
平凡な私とは大違いだよ……


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