To beloved Mr.Rabbit【短編】
私が伝えたい感情は、好きとか、愛してるとか、そういう事では無くて、ただ一緒に居たい。
これからも、ずっと傍に居たい。
それだけなんだ。
顔を上げた時、私はもう泣いていなかった。
先生は相変わらず、眉をひそめていた。
「続き、明後日言ってイイ?」
「……え?」
続きって、何の続き?
先生はまた少し笑って、私の頭をポンポンって撫でた後、教室から出て行った。
取り残された私は、一人、「続き」について考えていた。
それから次の日になっても、答えは分からなかった。
次の日はさすがに、先生を追い掛ける様な事はしなかった。
もう迷惑は掛けられない。
明日には先生はこの学校から居なくなってしまうけど、先生が悲しむのは嫌だから。
明日、続きを聞かせてくれるんだよね。
明日は話せるんだよね。
だから今日は我慢……。