To beloved Mr.Rabbit【短編】
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時は流れ、あれから四年が経った。
私は兎田先生が行っていた大学に入り、教師を目指した。
教師を目指すキッカケになったのは兎田先生で、でも今はこの職業が大好きになっていた。
いつもキッカケをくれるのは兎田先生。
私の道しるべ。
「今日から実習で来ました、芹沢ありすです。担当は数学です。よろしくね」
私は教卓の横に立ち、笑顔で生徒達に挨拶した。
四年前、兎田先生はこんな気持ちだったのかな。
「兎田先生も、三週間よろしくね」
「芹沢先生、厳しくいきますよ」
兎田先生は、あの時と同じ笑顔をした。
私の指導を担当してくれる人は、兎田先生だった。
ねぇ、これって運命?