この空の下にいる君へ
一真は由香里の元カレであたしの親友。
野球で地方に行った。
「…うわ、一真だ」
あたしは由香里のクラスで雑誌に大きく載った一真を見た。
『工藤一真、期待の星』
………がんばってるんだ…。
あたしが雑誌にひたってるとき、誰かが雑誌を取った。
「あ!ちょっ、まだ途中…」
「…工藤一真の友達?」
あきらか野球部、坊主のまあまあイケメンが話しかけてきた。
「あたしの元カレだよ、隼人。びっくりしたでしょ」
隼人。
「由香里の?あーないない、嘘だな」
「なに!あんたほんとむかつく!愛未もなんか言い返してよー」
「…え、う、あ、うん、元カレだよ、間違いなく!」
彼はあたしと由香里を怪しんだ目で見てた。