純悪女!?~ドSなアイツの結婚計画~
食後のデザートにアイスまで平らげる。
ほんの少し前まで、食べ物なんて喉を通らない……そんな気分だったのに。
「ご馳走様です」
「はっ? おごりなのか?」
「だって、誘ったじゃないですか」
「それはお前だろ」
「私は飲み屋に誘ったんです」
「たく、純悪女め」
そう言いつつも、伝票を手にした彼は、私の分も支払ってくれた。
たった一杯のカクテルが、何だか効いている。
そんなに弱くないはずなのに、頭の中の思考能力が著しく低下している気がした。