純悪女!?~ドSなアイツの結婚計画~

「冷やしておこう」


桐生さんのいう事を、素直に聞く自分が気持ち悪い。

だけど、あの人は、あんなに毒を持っているのに間違ったことは言わないのに気がついた。



保冷剤を目に当てながら、これからの事を漠然と考える。

歩とは、これからも仕事の付き合いはあるだろう。
彼の仕事ぶりは、誰もが認めるところ。

実際、私も何度も助けられたし、他の子だって……。
真奈美ちゃんだって、きっとそうだ。

だから、OKの返事をしたのかもしれない。



はぁ

私、上手くやっていけるだろうか。


彼以外の人に、仕事の話を振る気になれない。
仕事の質としては、彼が一番高いのが事実。



< 150 / 311 >

この作品をシェア

pagetop