純悪女!?~ドSなアイツの結婚計画~
「梓とはさ、こんな風になっちまったけど、俺、ちゃんと自分の人生考えてみようと思ったよ。
ずっと若いわけじゃない。これから本当にどうしたいのかをさ」
「うん」
「それと、梓の仕事ぶり、俺はすごく認めてるんだ。職業柄、いろんなところに顔を出すけど、こんなに条件の厳しいのは、梓くらいだし。だけど、本当にお客の事を考えているのがよく分かる。
だから、これからも仕事は一緒にしたい。勝手だけど……梓はもう、俺の顔なんて見たくないかもしれないけど……」
私は目を見開いた。
彼がほんの数日で、変ったかのように思えたから。