純悪女!?~ドSなアイツの結婚計画~
近所のカフェで、サンドウィッチを頬張る。そういえば、昨日の晩も何も食べていなかった。
「あの……すいません」
「何がだ」
「何がって……」
「口にマヨネーズがついてるぞ?」
「えっ、嘘っ?」
「嘘だよ、バーカ」
いちいちムカつく。
私が食べ終わるのを見計らって、伝票を持って立ち上がる。
「私が……」
泊まらせてもらって、おごってもらって……そればかりじゃ申し訳なくて。
「俺、女に払わせる趣味はないんだ。その代り、晩飯作れよ?」
「は?」
「そのくらいできるだろ?」
何よ。やっぱりムカつく。
だけど……彼の車に乗ってから気がついた。
また、彼の部屋に行ってもいいと言ってくれているのだと。