純悪女!?~ドSなアイツの結婚計画~
「とりあえず、資料作りから。
明日までに、このメモから顧客ファイルを起こして。それから、好みそうな式のパターンをいくつか用意して。新婦様は可愛らしい雰囲気だったし、クールより、ほんわか系ね」
「えっ……そこまで……」
「それがプロ」
店に来店されたときの服装チェック。
それだけでも趣味嗜好がかなり分かる。
それを次の来店の時に生かすのが、私たちの腕の見せ所。
とんでもないプランを提案したって、逃がすだけだ。
「よろしく」
それだけ言って、まだ唖然と私を見つめる彼女の元を去った。