純悪女!?~ドSなアイツの結婚計画~
「結局さ、何も言えなくなったら終わりなんじゃないかな。情熱的に未来を語って、ぶつかり合って……そういうところが恋の醍醐味ってやつじゃない?
私も、結婚してドキドキが無くなって、おまけに子供ができてさ、本当はもう終わったなーって思ってたけど、これから始まるのかな? とも思ってる。
失敗するかもしれない。
だけど、トライしてみるのも悪くない。
梓が結婚したいと思う気持ちは自然だし、そこですれ違って言いたいことも言えないのなら、歩君は梓の運命の人じゃなかったんだよ」
うんうんと勝手に頷きながら、いい匂いのするハーブティを自分で持参して来て飲んでいる。