純悪女!?~ドSなアイツの結婚計画~
何度かチャイムを鳴らした後、郵便受けに気がついて目を向けると、彼の部屋番号のそこにガムテープで覆いがされていて、激しいショックを受ける。
なんでよ! バカ!
やっと自分の気持ちに気がついたのに……。
携帯のアドレスを出して表示したボタンを押した時、そこから聞こえてくる無機質な音に、唇を噛みしめるしかなかった。
「お客様のおかけになった番号は……」
私は、彼に連絡する術を失ってしまった。
次の日からも精力的に働いた。
彼が任せてくれたということは、それなりに認めてもらったんだとそう思って。
それなら、その期待に応えなければ。