純悪女!?~ドSなアイツの結婚計画~
泊まるところすら決めてこなかった私を車に乗せた彼は、自分のマンションへと走る。
「女の人、出できたりしない?」
「バカか。俺はお前の事しか……」
それを口にしそうになって、途中で止めてしまう彼。
「私の事が、何?」
「うるさい、純悪女」
ぶっきらぼうにそう言った彼は、私を置き去りにしたまま部屋へと向かってしまう。
「ちょっと待って……」
バタンと目の前で閉まってしまったドア。
何よ!
酷いじゃない。
ムカついてそのドアを開けたその瞬間、ニヤリと笑った彼が私をグイッと引き寄せた。