純悪女!?~ドSなアイツの結婚計画~

「お前、分かってるんだろうな」

「な、なにが?」

「俺を怒らせたら、どうなるかをだよ」


すぐに塞がれた唇は、ひどく荒々しくてそれでいて優しい。


「ちょっ……もう……」

「お前の意見は聞いてない。いいから黙ってろ」

「そんなっ。あぁっ……」


何度も何度も私の体を滑るように動く彼の手。

初めて彼と結ばれたのに、もうずっと前からこうして抱き合っていたかのように、彼は容易に私を快楽へと落とす。


「縛ってやろうか?」

「い、いらないわよ、そんな」


私が理性を失うたびに、ニヤリと笑って、更にその行為を加速させる。

何時だってそうだ。
彼はいつも余裕の顔。

そして、もうギリギリの私。


だけど……。




< 291 / 311 >

この作品をシェア

pagetop