純悪女!?~ドSなアイツの結婚計画~
新婚旅行は、お預け。
支配人とチーフプランナーがどっちもいないというのは、まずすぎる。
スタッフを育てたらゆっくり取ろうと、2人で話し合った。
「おい、安永。聞いてるか?」
「安永じゃないもんね」
「チッ」
相変わらずの掛け合いは、やっぱりここでも続くけれど。
「支配人」
「なんだ、桐生」
「あはは、桐生だってー」
「たく、純悪女が」
つかつかと私に歩み寄ってきた彼が、ニヤリと笑う。
「夜、覚えとけよ?」
「えーっ!」
私たちがプロデュースしたのは、最高の幸せ。
【Fin】
長い間お付き合いいただき、ありがとうございました。
書いているうちに、桐生目線も面白いかも?なんて思ってしまい、少しだけ番外編を書こうと思っています。
この後に続けますので、よろしければお付き合い下さい。
2012.08.18 佐倉伊織