純悪女!?~ドSなアイツの結婚計画~
「もう、エッチ」
そんなことを言いながら、彼に火照った体を触られるのが気持ちよくて仕方ない。
歩はセックスが上手いと思う。
決してひとりよがりじゃなくて、私の反応を気にしてくれて……。
「あぁ……っ」
「梓、酔っぱらうと感度がいいな」
「だって……ヤッ」
彼は私を散々弄んだあと、やっと一つになる。
もうその頃には理性の欠片もなくなってしまって、髪を振り乱して悶える。
「梓……」
「あっ……ダメ、お願い」
女の『ダメ』はダメじゃない。
そんなことを心得ている彼は、手の動きを少しも止めることはない。
もうダメだ。もう……。
ガクンと力が抜ける。
恥ずかしくて顔を背けると、ギュッと握りしめていたシーツがシワシワになっていた。
彼は果てた後も、私に深いキスをくれる。
「梓、好きだよ」
「歩……」
そう言う彼の首に手をまわして、もっと欲しいとキスをねだる。