ナチュラルキス


「・・・突然来てすいません」

そういって、彼は私のほうを見て

ニコッと笑った

「あ・・・いえ」

なんて素敵な笑顔だ・・・!

「君・・・名前は?」

そう聞かれて私はさっきのことを思い出し

「あ・・・えっと神崎です」

「神崎なにさん?」

「神崎美羽です」

そうだよね・・・下まで言わなきゃだよね

「美羽さんですか・・・。俺は椿朔夜です」

そういって彼はもう、この世のものとは思えないほどの悩殺スマイルをプレゼントしてくれた


「・・・美羽さんは、あ、美羽さんって呼んでいい?」

椿さんにそういわれて

「もちろんです。あ、美羽でもいいですよ」

特に深い意味はなくそういうと、彼は嬉しそうに

「じゃ、美羽で」

その嬉しそうな顔を見て私の顔は少し赤くなった


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